啓太とサンタの物語⑤ ~サンタクロースに教わった大切なこと~

前回の続きです!

 

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「幸せについて話していこう。まず、君はお金持ちになったら成功者になれ幸せになれ

 るだろうと言ったね。確かにお金は生きていくために必要なものだ。でもね、それを

 生きる目的にして、自分の幸せの形を見失ってしまう人も大勢いる」

「お金で幸せを見失う?」

「そう。そもそも、なぜ地球にこんなに沢山の人間が存在するんだろうね。お金持ちに

 なること、安定した給料を稼ぎ家庭をもつこと、老後不安のない生活をすること、人

 から賞賛されることや認められること、こういういくつかの目的の為に人間が生きて

 いるとするならば、こんなに沢山の人間がいる必要ないと思わない?」

「まあ、でもみんなそれで幸せになるだからそれでいいんじゃないですか?それに、そ

 んな答えがでないようなこと考える意味なんかないと俺は思います」

「うん。確かに答えはでないかもね。でも、ここで大切なのは、僕がこの疑問をもった

 ということなんだ。その疑問を“分からない”と考えない選択をするんじゃなくて、探

 し続けて自分なりの答えを見つけようとするプロセスに意味があるんだ。啓太君、頭

 の片隅にでもいいから置いておいて。こういうことが、自分と向き合う事にも自分の

 幸せにも影響してくるんだ。“疑問に思わなくなること” "考えなくなること” こうい

 う生き方を選択する習慣がつくと、“自分はどう生きれば幸せになれるのか”という疑

 問にすら、“分からないから考えない”という選択をするようになる」

「“どう生きれば”とはどういう意味ですか?お金持ちになったら、結婚したらというの

 とは違うのでしょうか?」

「お金もちになりたければなればいいし、結婚したければすればいい。でも、それらが

 必ずしも幸せとイコールではないということだよ。自分の事を知ろうとしない人は、

 自分がどうしたいかすら見失う。だから親や教師や友人、テレビなんかの“人生とはこ

 ういうものだ” “これが幸せの形だ” “あの学校に入れば、あの会社に入れば” なん

 ていう周りの情報に疑問も持たず、自分の幸せに重ねてしまう。そうすると、“それら

 を得なければ幸せになれない”と無意識に思い込むようになり、それに沿った生き方に

 自分を合わせようとするようになるんだ。結果、それらを得れないこと、失うことが

 人生すべての失敗のように錯覚する。確かに、子どもの頃に周囲にいた大人達の価値

 観は、私達の価値観や信念に大きく影響している。誰だってそうだ。でも、その信念

 をもって生きることで、自分が幸せになれるとは限らない。幸せになるために一番注

 意して観察すべきは周囲の価値観、成功者や力を持った人の話ではなく自分だよ」

「自分?」

「そう。人間は自分が信じるもの、つまり信念の中であらゆる選択をして行動してい

 る。つまり、今の人生は自分が信じているもので創られているということだ。だか

 ら、自分の人生が素晴らしいものだと思えない人は、自分を幸せにしない信念ととも

 に生きていることになる。普段僕たちが考えていることや感じている感情は、自分が

 幸せになるための大切な情報だ。誰からの情報よりも一番大切にするといい。例え

 ば、君はお金持ちになったら成功者で幸せになれると思っているみたいだけど、も

 し、お金をもっていても皆のことを信頼することもできず、お金の為ならどんな手段

 も選ばないような人になりたいと思う?」

「いえ・・・俺がなりたいお金もちはそういうのではないです」

「つまりね、君はお金持ちと言ったが、僕は君が本当に望んでいるのはそこじゃないと

 思うんだ。本当になりたいものとお金持ちをイコールにしてしまっているじゃないか

 な?」

「え・・・・俺には分かりません」

「君には、サンタ達がとてもイキイキ幸せそうに生きているように見えた。そして豊か

 な生活をしていと聞いた。だから、お金持ちだからそういう生き方ができると思っ

 た。もしかしたら、今までみた成功者も、勿論お金を持っていて自信や楽しさが満ち

 あふれ輝いているように君には見えたのかもしれない。それはそうだよね。仕事が上

 手くいくということは、それだけ人が必要としているという結果だし、皆が求めてい

 るものを与えることができるんだ。そういう人たちが、自信をもって楽しそうに輝い

 て見えるてるのは当たり前の話だ」

そこまで聞いて、啓太は、サンタクロースが言いたい事がはっきりと分かりました。

「あぁ、そうです。分かりました。俺が求めていたのは、自信をもって楽しく仕事をす

 ることだったんですね。イキイキ楽しそうに働いている姿が幸せそうに見えた」

「そう。つまり、何になるか、何を持つかよりも重要なのは生き方なんだよ。自分や周

 りの人に愛をもち、何に執着することなく、自分が持っているものを使い、自分がし

 たい生き方を貫く。そういう人は、どんな状況でも自分を信じて幸せを選ぶ生き方が

 できる。それにとても魅力的だ。君も自分が何がしたいのか探したらいい。なに、失

 敗したっていいんだ。そこでの気づきが人を成長させる。君が失敗を恐れず、何度で

 もチャレンジできる人間が魅力的だと思うのであれば、何度でもチャレンジすればい

 い。それが君の魅力になる」

「俺、一から何が好きなのか、何をしたいのか探してみます。そして俺がみんなのよう

 に自信をもって楽しく働くことができるようになったら、またここに呼んでもらえま

 すか?」

サンタクロースはにっこり笑って言いました。

「もちろんだよ。もし、この先、自分がしたい生き方から目を背けたくなったときも、

 そんな自分を受け止めて勇気づけてあげなさい。“大丈夫”ってね。深刻になる必要な

 んかない。人生何とかなるもんだよ。自分が使う言葉を大切にして、自分が出来る行

 動をしていけば、必ず道は開けるようになってるから」

啓太は大きく頷いて、一番気になっていることをサンタクロースに尋ねました。

「はい!・・・・・で、バイト料は?」

するとサンタクロースはいたずらっ子のような表情でこう言ったのでした。

「啓太君ごめん。ここは夢の国だからお金ない」

                              おしまい

 

 

 

 

 

 

大きな荷物

僕の人生はとても順調です

僕のまわりには沢山の人がいます

安定した収入もあります

みんな、僕のことを優しい人と言ってくれます

みんな、僕の仕事ぶりを褒めてくれます

みんな、僕がいると場の雰囲気が明るくなると言ってくれます

みんな、僕の事を羨ましいと言います

僕はとても幸せ者です

 

そんなある日、道ですれ違った老婆が僕に話しかけてきた

「あんたひどい顔をしてるよ。そんなに沢山の荷物を抱えて・・・・少しは要らない荷

物を捨てたらどうだい?」

僕は自分のリュックの中身を覗いてみた

そこには僕が知らないうちに沢山の荷物が入っていた

一つずつ中身を取り出す

荷物のそれぞれに言葉が書いてあるようだ

「優秀でなければならない」

「人を喜ばせなければならない」

「一生懸命やらなければならない」

「安定した収入を確実に得ることができる仕事に就かなければならない」

「逃げてはならない」

「強くなくてはならない」

「いつも笑わなければならない」

荷物は次々に出てくる

そして、一番奥に入っていた荷物にはこう書かれていた

「助けて」

 

大量の涙が僕の頬を濡らす

僕は"しなければならない”など一度も思ったことはないはずなのに・・・・

僕は、なぜ今こんなに悲しいのだろう

老婆が言った

「この荷物は全部ここに置いていきな。この荷物はあんたを幸せにしないよ」

その時、とてつもない不安と恐怖が僕を襲った

「ダメです!それはダメです。そんなことをしたら・・・・」

「そんなことをしたら?」

なんてことだ

その時、僕は自分の本音に気づいてしまった

「・・・・・この僕でなければ必要とされない。そんなこと僕には耐えられない」

自分がこんなにも臆病な人間だなんて僕は知らなかった

老婆は言った

「あんたと私は同じ場所にいるが、どうやら全く違う世界に住んでいるみたいだね」

「違う世界・・・?」

「そうだよ。みんな自分が映す世界でしか生きることができないからね。私にとってこ

こは、自分を取り繕う必要のないとても安全で楽しい世界だが、あんたにとちゃ、この

荷物を抱えることでしか安心して生きることができない息苦しい世界のようだ」

そう言われ、僕は周りを見渡す

すると、さっきまで輝いていたはずの僕の世界が次々に色褪せていくではないか

「僕はどうしたらいいのでしょう?」

「そりゃ、あんたが決めな。荷物を全部持っていってもいい、全部置いていってもい

い、いくつか持っていってもいい。あんたの人生だ。人に選ばせるもんじゃない」

・・・・僕にはこの荷物を置いていくことなどできない

どんなに色褪せていてもこれが僕の全てなんだ

僕は、考えに考えて全ての荷物をリュックに戻した

そして老婆と別れ再び歩き出した

 

だが、しばらく歩いてふと立ち止まった

今までこんなに重かったか?

そうか、もう気づかないふりもできないのか

僕はリュックに手をかけた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

迷い道

「こっちの道が安全よ」

と両親が言いました。

「大多数の人がこの道を歩いている」

と先生が教えてくれました。

私の周りには道を押しててくれる優しい人が沢山いました

なのになぜでしょう。

この道を歩いている途中、ふとこの道は本当に間違っていないのか不安になるのです。

私は道を歩く大勢のうちの一人に聞きました。

「この道で間違ってないですよね?」

その人は当然の顔をして「いいんですよ」と頷きました。

よかった。これで一安心です。

それから、また私は大勢の人の波に紛れて歩き始めました。

・・・そうだ、さっきの人に聞きそびれてしまいました。

私たちは一体どこへ向かっているのですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

啓太とサンタの物語④~サンタクロースに教わった大切なこと~

 前回の続きです!

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啓太はサンタクロースの言葉を信じることができません。啓太にとってここで過ごた時

間は大切な宝物になっていました。“じゃあ皆も本当は存在しないってこと?そんなの嘘

だ!”それに、水玉サンタは、ここで好きなことして過ごすほど豊かになるって言ってい

たはずです。啓太は、心に重りを乗せたような気分になりながら、サンタクロースに尋

ねました。

「水玉サンタが俺に話したことは嘘なんですか?・・・俺信じてたのに・・・」

するとサンタクロースは優しい声でその疑問に答えました。

「嘘じゃないよ。みんな自体は実在する人間だし、本当に好きなことをして過ごしてい

る。その好きなことで、誰かの力になったり、感動や喜びを与えることができると信じ

てそれを仕事にして一生懸命楽しんでいるんだよ。それに豊かさがついてきているだけ

なんだ。」

皆は実在する人たちで、好きなことを仕事にして、成功し豊かになっている・・・・

啓太はがっかりしました。皆は特別な才能をもった人達だったのです。

啓太の表情から何を考えているのか察したサンタクロースは啓太に尋ねました。

「啓太君。君は幸せや豊かさってなんだと思う?」

啓太は自信をもって答えます。

「成功者になることです!成功したらお金もいっぱい入るし豊かになれます」

啓太は、こう思っていました。何だかんだ言っても、お金があるから自由でいられ、お

金があるから好きなことができる、お金があればどんな贅沢もできるし、周囲からも羨

望の眼差しで見られるだろう。それなら幸せなはずだ。

サンタクロースはさらに尋ねます。

「なるほど。ではどうやって成功者になったと分かるんだい?」

啓太はちょっと考えて言いました。

「お金を好きなだけ使えるようになれば成功者です。そうなったら、きっとみんなも“あ

の人は成功者だ”って言うでしょうね」

すると、サンタクロースはいたずらっ子のような表情になって啓太に尋ねました。

「なるほどね~。じゃあひょっとして君は僕からのプレゼントを“な~んだ!何か凄い物

が貰えると思ったのに”ってちょっとガッカリしたんじゃないの?」

啓太は、図星をつかれ、気まずそうに笑いながら、小さな声で答えます。

「・・・・いや~なんか凄いものが貰えるのかなって。クリスマスだし」

 サンタクロースは、啓太の素直な反応に「あっはっは!」大きな声で笑いました。

「いいんだよ。ちょっと意地悪だったね(笑)大丈夫。君と同じ体験をしたら、大多数

 の人が君と同じ反応をすると思うよ」

サンタクロースは、笑い終えると、今度は優しい校長先生のような穏やかな口調でゆっ

くりと話し始めました。

「啓太君、僕もお金は人を幸せにする“道具”になると思う。でも、決してお金自体が人

を幸せにするわけではないと思うんだ。自分や人々に幸せを与えた結果としてお金が

入ってくる。そのお金を、更に自分や他者を幸せに導く道具として使う。するとさらに

幸せは広がっていく。僕の言ってることは分かりづらいかな?」

サンタクロースは、首を傾げながら話を聞いている啓太に聞きました。

「ええっと・・・“人生とは1枚の絵だ”という言葉を聞いたことがあります。人生が絵

 ならお金は筆といった感じですか?筆の使い方が大事みたいな・・・」

啓太が答えると、サンタクロースは嬉しそうに言いました。

「君は賢いね。その通りだよ。じゃあちょっと幸せについて話そうか」

 

そうして、サンタクロースは語りはじめました。  つづく

 

 

啓太とサンタの物語③~サンタクロースに教わった大切なこと~

 前回の続きです。

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 次の日も、その次の日も啓太とサンタたちはプレゼントの準備に励みました。

そして、ついにクリスマス前日の夜🎄

「さぁ!今日が本番です。みなさん、楽しんで喜びを運びましょう」

社長であるサンタクロース声を合図に、みんな一斉にソリに乗って出発進行!

サンタ達の表情は、笑顔でキラキラ✨輝いています。

啓太が羨ましそうにサンタ達を見ていると、水玉サンタが声をかけてきました。

「啓太も僕と一緒にプレゼント運ぶ??」

その言葉に啓太は大喜び。

「いいの?!」

啓太は水玉サンタと一緒にソリに乗って、夜空へ向かって出発しました。

そして、水玉サンタが教える通りに、次々にプレゼントを子供たちの枕元にそっと置い

ていきます。

プレゼントを配り終えた後も、啓太は興奮が冷めない様子。

「あ~楽しかった!!みんな喜んでくれるといいね」

水玉サンタはにっこり笑って啓太に言いました。

「明日いいものが見れるよ。楽しみにしといて」

 

翌日、すべてのサンタがある部屋に集まっていました。

集まったサンタたちは、みんなワクワク顔で楽しそうにおしゃべりしています。

なんといっても今日はクリスマス。啓太は、もしや・・・と思い、水玉サンタに尋ねました。

「ねぇ水玉サンタ。もしかして、俺たちも何かプレゼントがもらえるの?」

すると水玉サンタは、優しい表情で大きく頷いて答えました。

「そうだよ。僕たちは今から最高のプレゼントを受け取るんだ」

それを聞いた啓太の胸は期待で大きく膨らみます。

“どんな素晴らしいプレゼントなんだろう・・・・みんながこれだけ喜んでるんだから

きっと驚くような物がもらえるんだろうな”

そんなことを考えていると、サンタクロースの声が聞こえました。

気づけば、みんなの前に、サンタクロースが嬉しそうな顔をして立っています。

「皆さんお疲れさまでした。皆さんの協力があって、たくさんの人を喜ばせることがで

 きました。みなさんと共に、豊かな時間を過ごせたことを感謝します。ありがとう」

そう言って頭を下げたサンタクロースに、そこにいるサンタ全員が大きな拍手をしまし

た。“僕もなんだかサンタの一員になったみたいだ”啓太はそう思い、なんだか誇らしい

気持ちになって一緒に拍手をしました。

すると、何やらサンタクロースの後ろに大きなスクリーンが下りてきます。

「さあ!皆さんへのプレゼントです。どうぞ受け取ってください」

サンタクロースがそう言ってスクリーンに映し出されたものは・・・・

 

プレゼントを見つけた瞬間、子どもたちがした驚きと喜びの混じり合ったような姿

プレゼントを開ける子どもたちの期待に満ち溢れたワクワクした顔

プレゼントを持って、喜びを伝えるために家族のもとへ駆けてく子どもたち

子どもの喜ぶ姿を見て、幸せそうな顔になる周囲の大人たち

楽しそうにプレゼントで遊ぶ子どもたち

 

啓太も他のサンタたちもとても温かい気持ちになりました。

その部屋全体が、幸せに包まれているような気がして、“ずっとここにいれたらいいの

に”と啓太は思ったのでした。

すべての映像が終わると、サンタたちは「また来年!」と言いながら次々に帰ってい

きます。啓太は慌てて水玉サンタに聞きました。

「もしかして本当にこれだけなの?何か貰えるんじゃないの?」

水玉サンタは、啓太の言葉に、「そういうと思った!」と大笑い。

「これが最高のプレゼントだよ啓太。いつか啓太にもわかる時がくるはずだよ。

 じゃあ社長のところに最後の挨拶に行こうか」

水玉サンタはそう言い、啓太をサンタクロースの部屋まで連れて行きました。

サンタクロースの部屋の前に着くと、水玉サンタは、手を差し出して啓太に握手を求め

ました。そして笑顔で啓太に言いました。

「今日までありがとう啓太。一緒に働けてとても楽しかったよ!今回はここでさよなら

 だ。またね!」

水玉サンタが去った後、啓太はとっても寂しい気持ちに包まれました。

“みんなともっと一緒に過ごせたらいいのに・・・”

啓太は、サンタクロースの部屋に入ると、「仕事をしてみてどうだったかな?」と聞い

てきたサンタクロースに自分の思いを伝えました。

「俺はずっとここで働きたいです。水玉サンタからクリスマスの時期以外はみんな好

 きなことをして過ごしていると聞きました。そして、好きなことをすればするほど豊

 かに過ごせるって。ここは夢のようなところです。俺もここで働けたら幸せになれる

 と思うんです」

すると、サンタクロースはちょっと残念な顔をして啓太に言いました。

「啓太くん。残念ながらずっとここで働くのは無理なんだ。ここはクリスマスの国。

 この時期にしか存在しない本当の夢の国なんだよ」

・・・・本当の夢の国?

頭の整理がつかない啓太を残して次回につづく!

 

 

 

☆楽しい人生のススメ☆~自分に「OK」をだそう!~

どんな自分にも「OK」をだすは難しい。

しかし、どんな自分にでも「OK」をだせて人は自分のために生きれるといいますね。

そして、自分のために生きれる人こそ自分を幸せに出来る人であるともいいます。

よく「自己受容=他者受容」と言われたりするが、自分を受け入れれることで他者まで

受け入れれるようになるとは一石二鳥。

自分も受け入れ、他者も受け入れ、幸せそのものではないですか。

しかし、たったこれだけのことがとても難しいですね。

自己受容とは肩書きとか能力とか学力とか、世間の評価、自分の行動とかそういうの関

係なく「自分の存在」を受け入れるってことです。

ちなにみ自己受容すると・・・・

①自分と他人を比べなくなる

人と比べ優越感に浸ったり劣等感で自己卑下することがなくなる。どちらが上、どちらが下で物ごとをみるのではなく「自分は自分」で見ることができる。自己受容できていない人ほど他者と自分と比べるようになったり、他者評価(人が自分のことをどうみているか)に依存する。とても心が安らげない。

②人に迎合しなくなる

無理に人に合わせなくなるということ。

自己受容ができるようになると「自分は自分」「人は人」ときちんと境界線を引けるようになります。そうすると相手に伝える言葉は選びながらも自分の意見を伝えれるようになりますし、要らぬおせっかいをしなくなるので人と調和する。

 

こうなるわけで、自分らしく生きれるようになるということです。

ついでになぜ、ありのままの自分にOKだせず、ダメ出ししてしまうのかというのは、

育った環境の影響もあります。例えば親が批判的だったりすると、自分も自分自身に批判的になりダメ出しする傾向になりやすいといえます。なので・・・・

仕事に行きたくなくて、休みますとも言えずついには無断で休んだとする。

そんな時、「こんな無責任なことする私は最低だ」と自己嫌悪に陥る人もいると思いま

す。そんな時は、無断で仕事を休んだ事には良い悪いのジャッジはせず、仕事に行くの

が辛いという気持ちは受け入れるということです。なんで「休みます」と言えなかった

のかなと自分に聞いてみてもいいかもしれません。少しずつ自分の気持ちに歩み寄るこ

とが大切です。

また、人の心の中にズカズカ入ってくる人もいます。(だいたい、人に「介入する人」

は「介入させる人」でもあります)きちんと、「NO」ということが自己受容をしやす

い環をつくることに繋がります

☆方法☆

①自分が「本当はこうしたいけどできなかった」という残念な気持ちを受容する。

 「残念だったね。大丈夫だよ。何回でも付き合うからね」と自分に声をかける。

②相手に対する羨望や嫉妬、不満など感じたくない感情を受容する。

 「こんな気持ちになっちゃう自分にガッカリしてるんだね。大丈夫だよ。そんなこと 

  もあるよ」

③「NO」と相手に言った後の自分の感情を受容する。

相手からの誘いや言葉・行為で「断りたい」「嫌だな」などの感情がでたとする

          ↓

相手の気持ちを考えながら自分の本音を伝える(相手の反応は期待しない)

          ↓

相手の反応が(失望、怒り、がっかりなど嫌な気持ち)である事もよくある

          ↓

その反応を見て初めは悲しみ、罪悪感、不安などを感じるかもしれない

          ↓自己受容のチャンス到来!!

「不安なんだね。そうだよね、不機嫌なんだもん不安になるよね。いいんだよ不安に感

 じても」

           ↓

続けていくことにより、相手が不機嫌になっても自分の感情を扱えるようになってくる

ので「NO」と伝えるのが楽になってくる。

 

確かに自己受容は難しい。しかし、自己受容を始めて半年経過し、少しづつ板について

きました。人と全く比べていないとは言えないにしろ、自分の感じたくない感情がでて

も「ドンマイ!」と言えるようになりました。そして、今自分の劣等感やネガティブな

思考や行動パターンがでた時に次に活かす対応記録を行っているのですが、なんていう

んですが・・・よくまあ自分の為にようやるわと自分を大切にしている感がでてくるわ

けです。そうすると、ネガティブ思考がでたときも「あ!今の癖かいとこ!教えてくれ

てありがとう」と普通に自分にお礼言ったりするようになったんです。

すると、前はネガティブな感情が出てくることがとても嫌だったんですが、今はそうで

もない。しかも、自分を責める事も殆ど無くなり、上手くいかない状況でも常に自分を

応援できるようになったんです。だから悲しくても、悔しくても言い訳して逃げること

自体しなくなりました。サボりたい時は「休憩した方がいいよ」って自分に言うんです

けどね。前はこんなことも言えなくて「こんな自分だからダメなんだ」とか言って自己

嫌悪に陥っていたので大分楽になったと思います!

是非自分にOKが出せなくてきついな~と感じてる方お試しあれ(*´∀`*)

(思考と行動の記録は、見ることで余計嫌な気持ちになる人もいると思うので必要無い

と思います。)

 

 

 

啓太とサンタの物語②~サンタクロースに教わった大切なこと~

一話目の続きです。

 

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さてさて、クリスマスを五日後に控え、他のサンタは準備に追われて大忙し💨

啓太を連れてきたサンタが啓太に自己紹介しました。

「ぼくは、水玉サンタ。だから水玉の服を着てる。あの子はハートサンタで、あのでか

いのはメガサンタ・・・まあ、何となく見た目で分かるけど、分からなかったここに名

前ついてるから」

と右胸のポッケを指さして教えてくれました。

「あと、仕事だけどね、みんながプレゼントを配る地域によって担当が分かれてるん

だ。で、その担当ごとのプレゼントの配置場所があるから、みんながラッピングしたプ

レゼントをその配置場所に並べてって欲しいんだ。例えばハートサンタがラッピングし

た荷物はあそこのハートマークがついた場所に荷物を並べるって感じにね。間違えない

ように頼むよ」

簡単な仕事ですが、なんといっても膨大な量のクリスマスプレゼント。

啓太はあっちに行ったり、こっちに行ったり、運んでも運んでも終わりません。

ふと啓太は、疲れた足を止めて、サンタの仕事も大変だなぁ~と溜め息つきながら、労

いの目でチラリとサンタ達の方を見ました。

ところが、当のサンタ達は、山のようにあるプレゼントを一つ一つ慣れた手つきで楽し

そうにラッピングしていて、そこには全く「大変さ」は感じられません。

「お疲れ様。もう今日はここまでで大丈夫だよ。大変だっただろう?」

水玉サンタが啓太をソファーに促し、テーブルにジュースとケーキ置いて言いました。

啓太はお礼を言いながら、気になっていたことをいくつか水玉サンタに質問しました。

「ねぇ、12月なのにここは冬じゃないの?」

すると水玉サンタは答えました。

「ここはクリスマスの国だからね。プレゼントが雪や雨で汚れちゃ困るだろ?」

「へぇ~?!すごいね。じゃあさ、みんなクリスマスの時期以外は何してるの?」

「そうだね、次のクリスマスプレゼントの構想練ったり、好きなことをそれぞれのサン

タがしてるよ。ヨガだったり、旅行だったり、本や絵を書いたり、料理したり・・・。

好きなことしただけ、豊かになるから生活に困ることがないんだよね」

「えぇ~何それ?!好きなことだけして過ごしてるの?何してもいいの?漫画読んで過

ごしても、カッコいい車に乗ってどこかにドライブ行ったり、海外旅行とかでも?」

驚いて啓太が聞くと、水玉サンタは笑って言います。

「うん。何してもいいよ(笑)だから僕たちは、ある意味毎日遊んでいるみたいなものか

もね。でもね、ただ遊ぶじゃないよ。一生懸命遊ぶんだ!」

「ん?それ普通に遊ぶのとどう違うの?」

「例えば、旅行が好きならとことんその旅行を楽しめる情報を沢山調べて、とことんそ

の旅行を楽しむんだ。本好きのサンタはずっと本ばかり読んでたけど、ついには自分で

書き出しだしたり」

水玉サンタは楽しそうに話します。

「え~?!なんかずるい!!好きなことして豊かな生活なんて!」

 なんて人生は不公平なんだ!と納得のいかない啓太でした・・・・      つづく