職場で見かけた面白い指導
運動会の練習の時、何十年もその仕事をしてきている人が一年目の新人に
「昔はもっと人数も少なくて大変だったけどお互い阿吽の呼吸で業務をこなしていた。
もっと空気をよんで動かなきゃ」
というような何とも不思議な内容の指導をしていたのを目撃した。
果たして全ての行事が初めての新人に空気を読んで動くことは可能なのだろうか・・・
このベテランさんは、新人と阿吽の呼吸で仕事をする目標を掲げているのか・・・
阿吽の呼吸の前に、マニュアルを作成するとか、行事の役割表を早めに配布するなどした方がよくはなかろうか・・・・
などと思いながら話を聞いていた。
そして、その新人さんも落ち込んでると思いきや
「あの人も言ってることは確かなんですよね」
と、どこから目線か分からない発言をしているのがとても面白かった。
お互いが阿吽の呼吸で働くべきだと思っているのなら問題ない。
私も今年初めて保育というものに携わったので、同じように空気を読んで動くことを求
められたのだが、そんなことは無理なので諦めて貰うしかない。
しかし、どこに配置していた方がいいかその都度確認すると機嫌が悪くなって
しまう。まあ本人も余裕がないのだろうけどね。
確かに、前の職場でも
「私達が一年目の時はもっと頑張っていた」
「私はもっとできていた」
というような事を言っている人もいたし、私もそう思っていた時期があった。
でも多分それは記憶違いだろう。
記憶は自分の都合のいいようにつくりかえられるものだ。
“仕事を出来ない自分はダメ”だと思っている人ほど出来なかった昔の記憶は歪められて
いるのではないだろうか。
もし新人の時の録画があるよと言われても、見栄を張りたければ部下に見せない方が身
のためである。
ショックを受ける可能性が高いことは間違いない。
なんたって本人はもっと仕事ができた自分(阿吽の呼吸とか)を心から信じているのだ
から。(記憶が間違っているとは思わないもんね)