♡楽しい人生のススメ♡~ポジティブ心理学:幸せの5つの要素~

まず、 簡単にポジティ分心理学について説明すると、個人や社会を繁栄させるような強みや長所を研究する心理学で、精神疾患の治療というよりも「どうすればもっと幸福になれるか」という通常の人生をより充実したものにするため心理学です。

そしてポジティブ心理学では「お金持ちになって何の不自由もない快適な生活」のような幸せのことを「単なる快楽であり、ずっと続けていたら飽きてしまう、刹那的なもの」という解釈をしています。つまり、それを得たからといって人は慣れる生き物ですから、継続的に幸せを感じることはできないということでしょうね。

幸福に関する研究者の一人であるリュボミアスキー教授は幸せをこう定義づけてます。「喜びや満足をもたらす経験と、充実して生きがいがあり、価値のある人生だと感じる事を合わせた状態」

そして、ポジティブ心理学では、幸せは5つの要素で構成されているとしています。

・ポジティブ感情(Positive Emotion)

・エンゲージメント(Engagement)

・人間関係(Relationship)

・意味・意義(Meaning)

・達成(Achievement)

それぞれの頭文字をとって「PERMA(パーマ)」と呼ばれています。

これらを日常生活の中でできるだけ経験することが幸せ度をUPさせるために大切!!ということですね。

1:ポジティブ感情

「人間は感情の生き物である」と言われるように豊かな感情は人間独自のもの。

◎ポジティブ感情の測定尺度:10項目

「興味のある」「興奮した」「強気な」「熱狂した」「誇らしい」「機敏な」「決心した」「やる気がわいた」「注意深い」「活気のある」

◎ネガティブ感情の測定尺度:10項目

「苦悩した」「うろたえた」「後ろめたい」「おびえた」「敵意をもった」

「いらいらした」「恥ずかしい」「ぴりぴりした」「神経質な」「恐れた」

ネガティブ感情1に対しポジティブ感情3の割合で経験すると成長のスパイラルに入ることができ、この発展スパイラルがポジティブな変化と繁栄につながる高い幸せ(Well-Being)の位置へ引き上げるといわれています。

2:エンゲージメント(Engagement)

人生や仕事、人、様々な活動との関わりとの深さを表しています。つまり、それらに対し能動的に関わり没頭することです。この、時の経つのも忘れて没頭している状態を「Flow:フロー」と呼びます。

また、仕事で従業員のメンタル面の健康度を示す概念を「ワークエンゲージメント」といい、その対極にあるのが「バーンアウト燃え尽き症候群」です。

☆ワークエンゲージメントの定義☆

「仕事に関連するポジティブで充実した心理状態であり、活力、熱意、没頭によって特徴づけられる。エンゲージメントは、特定の対象、出来事、個人、行動などに向けられた一時的な状態ではなく、仕事に向けられた持続的かつ全般的な感情と認知である」

①活力:仕事中の高い水準のエネルギーや心理的な回復力、仕事に費やす努力をいとわ

    ない気持ち、困難な状況に直面したときの粘り強さなどがある状態。

②没頭:仕事にのめり込んでいく時の幸福感、時間が早く経つ感覚、仕事から頭を切り

    離すのが難しい状態。

③熱意:仕事に強く関与し、仕事に意味を見いだし、熱中し、誇りを持ち、挑戦しよう

    という意欲を感じている状態。

3:人間関係(Relationship)

自分の周りの人たちとの関係性が幸福に大きく影響します。孤独感は社会という共同体の一員になれていないという疎外感から発生する感情であり、これによるストレスはタバコよりも害悪であることが分かってきています。もし困難にぶつかった時も支えてくれる家族や友人、同僚などの仲間がいるということは立ち直る上でもとても重要な強みとなります。また、良好な人間関係は1人では感じる事のできない喜びや楽しみを与えてくれますよね。

4.意味・意義(Meaning)

私たちの行動には何らかの意味やそれを行う目的があります。行動に意義を見いだすことで自分のしていることが誰かに貢献できているという貢献感というかたちでより大きな幸せに繋がります。反対に意味のない作業はモチベーションの低下に繋がるということです。今自分が行っている行動にどんな意味をもっているのかしっかり把握してモチベーションを上げていきたいものです。

ちなみに、アドラー心理学の目的論でも人間の全ての行動には目的があると言われています。つまり、建設的な行動をするときも非建設的な行動をするにも目的があるということです。自分のしている行動はどちらの目的で行っているのか知ることは人生を豊かにする上でとても大切なことだと思います。 

5.達成(Achievement)

与えられた目標をクリアしたり、誰もできなかったことを成し遂げたりするときに感じる幸せです。これはその時の幸せだけでなく、今後の課題を取り組む上での自信にもつながります。また、今回限りでなく、これを繰り返していくことが成長していく上でも継続的な幸せを実感する上でも大切なことになります。

長期目標だけだとなかなか達成感を味わうことができないので、短期目標を立てるなどして定期的に達成感を感じられるようにするとモチベーションも上がるのではないでしょうか。

しかーし!誤解しないでくださいね

ポジティブ心理学ではネガティブを否定しているわけではありません。「ネガティブ」のことを生きていくためには不可欠なものであり、いかにそれを正しく認識してコントロールするかが大切だとしています。つまりそのバランスが大切であるということです。ネガティブは嫌われがちですが、「怖さ」も本来は自己防衛本能です。これがなければ、ビルの屋上から飛び降りたり簡単にできちゃいますからね。

しかし現代では「人からの評価」に基づいた恐れが多くみられるのも事実。そんな時は感情を抑え込むのではなく、被害者という立場になるのでもなく、「なぜこんな感情になっているのか、なぜこんな状況になっているのか」を考え、自分自身が「こうした方がよい」と思う自分なりの行動をしていくことで(周りとの輪も考慮しつつ)自分という「個」が輝き出すのだと私は思います。

ポジティブとは「明るい、勢いがある」というイメージですが、「静かで人の話を聴くことができる人」もポジティブです。ネガティブの思考に立つからこそこういったネガティブは生まれます。

これはポジティブ心理学とは関係ありませんが、陰陽(森羅万象をさまざまな観点から陰と陽の2つのカテゴリに分類する思想)の対極図でもそうですが陰(ネガティブ)と陽(ポジティブ)は半々なのです。どちらの目線にたってそれを体験するかということで人生の捉え方は大きく変わります!ネガティブな状況をチャンスと捉えることができれば人生敵なしです(*´∀`*)

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